ゆるゆる帳

日常系日本語リハビリブログ

十三機兵防衛圏ネタバレ感想

始めに。

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キャラエピ毎の感想

全体の感想の前にキャラエピを通して第一印象とどれぐらい変わったのかを書いていきます。
キャラ名クリックで開きますよん。
各感想共通で

  1. プロローグを終えての第一印象
  2. 終了後の印象

を書いています。

緒方念二

第一印象

テンプレヤンキーでよくないものに手を出しちゃってやらかす枠かな?
とか思ってたら突然タイムリープものが始まった!このヤンキーにタイムリープものとかさせて頭追いつくのだろうか。

終了後

お前がナンバーワンだ・・・!(号泣)
意外と頭良かったわこの人(主人公全員、人類最後の生き残りの生まれ変わりだからそら地頭いいという事実に気づくのは後の話)
ちゃんと解決策を模索してタイムリープ状態に立ち向かっていくくせに如月兎美が絡むと秒で感情優先になるとこ本当好きだよ。
2025年に取り残された時の如月を案じて必ず付いていくところやら沖野君と2人でどっか行くの気にしてるとこやら、「お前本当如月好きなんだな」ってなってほっこりした。
そうした数々の如月との丁寧な描写を経て辿り着く
「惚れた女を守るのに、限界なんざ関係ねえんだよ」
ですよ!!

かっこよすぎるだろ!!(大声)

このシーンで緒方の株貨が青天井になりました。男性キャラの中では群を抜いて一番好きです。 口だけじゃない行動力とガサツながらも思いやりのある漢気のあるキャラはやはり見ていて気持ちいいですね・・・


比治山隆俊

第一印象

沖野君に性癖を歪められた男・・・
とはいえ大和魂を胸に秘めた正義感の強そうな男ではありそうだなー

終了後

☆焼きそばパン☆
まさか本編の1/3ぐらいギャグやってるとは思わなかった。
女子を見かけりゃ気は移るわ、小銭を拾えば焼きそばパンだわ、朝目覚めれば沖野を探そうだわでツッコミが追いつかねえんだ!
ある意味で一番高校生らしいっちゃ高校生らしい感じはしました。分かるよ、ヒロイン全員可愛いもんな。焼きそばパン美味しいもんな。
でも信頼した相手はとことん信じ抜くあたりが彼のいいところというか、憎めないところなんですよね。
沖野君には最初から最後まで(多分死ぬまで)振り回されているけどちゃんとそこには沖野なりの意図があるんだろうと汲んで信じてやれるのは彼にしか出来ないんだろうと思います。
沖野君もそんな彼だから無茶をさらっと言えるんだと思います。無茶でもなんでも言い合える、って関係はなかなか作れないですよ。
戦闘中の三浦君との掛け合いもいいですね、同じ時代の日本男児らしく命を賭して戦おうという大和魂本当好き。
ギャグキャラになるとは思ってなかったけど正義感に厚いところは第一印象から変わらなくて良かったです。
(あと歪められた性癖も玉緒さんによって救済されてよかったね)


関ケ原

第一印象

ミステリアスボーイ。なんとなく事件の鍵を握ってそうな感じはあるなーと。 あと三浦君になんか似てるのって気のせい?

終了後

最期の最期までクールだった(まさかEDに顔出さないとは)
記憶をなくすまでの関ケ原君はなんというか、自分本位で生き残ることだけを考えて独断で行動してるところが目立ってたけど
記憶をなくしてからの関ケ原君は根本的な現状の解決を目指して行動していく部分が目立ちましたね。
それもこれも冬坂という出会いあってこその賜物なわけですが。人を信頼することが出来たのは彼女の一途な想いが伝わったお陰ですね。
そういう意味でもあそこで冬坂が生徒手帳を落としたのも、関ヶ原が拾ってずっと持っていたのもかなりの奇跡ですよね。
今思うとこの後自分が記憶をなくすのを予見して冬坂の生徒手帳を持ち続けていたのかもなーと。 彼は機兵汚染事件でかなり人間不信になっていた部分もあると思うので、そんな中でも信じられる人間が一人でも見つかったのもまた奇跡だなーと思いました。
それはそれとして戦いが終わったら二人でどこかに行こうって言ってた約束が果たされるシーンをDLCでもいいのでください。


鞍部十郎

第一印象

おっとり系主人公だけど絶対なんか秘密あるでしょ(100%勘) そして柴君は何者なんだ?

終了後

これだけの経歴を持ちながらよく最後は「鞍部十郎」であることを貫き通したな、という賞賛。 和泉十郎という自分の前世ともいえる自分の記憶に翻弄され、和泉十郎であることを望まれ、自分が何者なのか分からなくなりつつも 和泉十郎が託したかった想いや願いを受け止めて自分のものに昇華し、鞍部十郎として戦い抜き、鞍部十郎として薬師寺恵を愛することを選んだ決断は 素直にかっこいいなと感じました。
その結果EDでまでイチャコラする始末。この野郎吹っ切れやがって。
でも幸せならOKです。

あとは鞍部十郎を語る上で柴君の存在は欠かせないですね。
なんだかんだ言いながら自分のことをかなり信用してるんですね柴=和泉十郎。
性格が破綻しないようビデオとして自分の記憶を渡しつつ、自分ならこの記憶が伝えたかった意味を最後は理解してくれる。
って思ったんでしょうねきっと。(滅茶苦茶断片的なのに)
一度は間違った道を歩むも最後の最後には森村千尋に想いを告げられたの本当このゲーム分かってるなってなりました。
幸せならO(ry


冬坂五百里

第一印象

ゆるふわヒロイン。
当初はこの子が十郎のヒロインなのかーと思っていました。
関ヶ原君の一目ぼれは一目ぼれで最後は真実の愛に気づく的なやつかと思っていました。
(半分合ってて半分間違い)

終了後

始めに謝らせてください。
クレープ何回も食わせてすまんかった。(猫に逃げられること数回)
冗談はさておき関ヶ原君への愛を貫き通すとは思わなかったのでびっくりでした。
もうちょっと夢倶楽部周りで絡み多いのかなーと思ってたらがっつり瑛君を追っかけまわすとは。
この娘はこの娘で行動力の化身。美和子の後押しが強いってのももちろんありますが。
関ヶ原君の感想でも書いたのですが、彼女の一途な想いがなかったら関ヶ原君はずっと一人だったと思うんですよね。
瑛君のためならなんでも協力する!純度100%信頼のセリフあってこそ彼は動けたんだなと。
後割と思い切りがいいというか、大胆な告白もそうだし瑛君が東雲先輩のこと気になっててもこの想いは伝えたい!っていう強情なところとかは びっくりでした。やはりこの子も「森村千尋」ではなく「冬坂五百里」なんだなあと感じられて良いですね。
あとそうそう、女装姿の沖野や森村先生と姿が似てるなーってちゃんと思ってたんですよ!
そのあたり説明された時脳汁ドゥビドゥバでした。
この「なんとなくそれっぽいなー」って思ってることが実際当たったり説明された時の「あー!!!それかーーー!!!」ってなる感じは十三機兵の醍醐味ですね。


東雲諒子

第一印象

ヤンデレ盲目突っ走り情緒不安定少女(見た目印象100%) ていうか普通に薬キメてるし。この娘大丈夫か?という不安。

終了後

こんなに言動とイメージと見た目が統一されてる娘おる?(驚愕) 第一印象とほっとんど印象変わってないです。
言動の全てが「ああこの子はこういうことするだろうな」ってことを忠実にやってくれたので逆に信頼が持てました(?) その最たるものが井田先生に銃ぶっ放す場面。
私のことなんか最初から見てなくて如月兎美のことしか見てなかった。
私は自分も含めて周りに迷惑をかけてまで井田先生を信じていたのに。
許せない。バーン!!
ですよ!すごくね!?俺絶対こうなるなって思ってたもん!いや本当にやるとは思ってなかったけど!
という感じで一挙一投足を楽しんで見ていられました。
ちょっと不満だったのが郷登先輩との昔話の掘り下げがほぼなかったことですかね。
今にして思えば東雲さんにずっと付いてきたのは当然DD426の解除コードを思い出させるためという主目的のため、というのもあるのでしょうが 単純に東雲諒子が心配だったから、という側面があると思うんですよね。そのあたりしっかり掘り下げてくれれば嬉しかったなー。
最後よりを戻したのも割と唐突だったしね。


南奈津乃

第一印象

可愛い元気娘!しかも思い込み強め突っ走り系!
見れば分かるこの娘好きだわ! というわけで追想編はこの子中心に最初は進めていきました。

終了後

BJ-----------------------!!!!!!!!!!!!!!
はい。
いや、本当に奈津乃ちゃんいい娘。
この因縁と時間軸と人間関係がごちゃごちゃに混ざっている空間で清涼剤かよってぐらい爽やかな娘だった。
とにかく行動理念が分かりやすい。「目の前に困っている人がいる!助けなきゃ!」 今回はその対象がほぼBJに行っていましたが。いや、広く言えば三浦慶太郎のためにずっと走り回ってましたね。
他の主人公は「2188年の関係とは別に新たな今の自分として選んだ相手」を想って頑張っていましたが南と三浦に関しては 2188年の関係がそっくりそのまま描かれてるんですよね。ここが他と対称的なので強調されてる感じしました。
十三機兵は制作者が少女漫画をコンセプトにしているとの言があるのですが、自分はこの二人でそれを感じてました。
他が「新たな出会い」をモチーフにしているならばこの二人は「運命の二人」なんだろうなーと。 よくJ-POPとかの歌詞にある「何度生まれ変わっても君を見つけ出すよ」ってこういうことだなーと。 そんなことを思ってキュンキュンしておりました。

そして今までずっと一緒の相棒だったBJ=ミウラのラストシーン。
ちゃんとBJが自分の想いを奈津乃に告げるのもいいですね。その上で今の三浦に後を託し、自分の消滅を以て二人の未来に必要なデータを残す男らしい選択には涙が出ました。
EDで網口君も言ってましたが三浦君は奈津乃に振り回されそうですよね。成長した2人の姿も見たいなあ、見せて。


三浦慶太郎

第一印象

堅物日本男児感。 一番最初の鞍部のプロローグに出てきてたけどどういう絡みなんだろうなあ。

終了後

お疲れっした!
知らずの内にとはいえ最終戦に向けてかなり動いたキャラでしたね。
三浦君のDD426対策がなかったら最終戦の機兵大分少なかったので敗色濃厚でしたよ。
大事な人のために行動し続ける丹力は流石日本男児
千尋から兄への想いが途切れなかったのも嬉しかったです。「にいちゃん、がんばって」のセリフで最終戦やったるで!ってすげえなりました。 あと個人的に印象に残ってるシーンで比治山君と、ハンバァグと焼きそばパンで言い争ってるの可愛くて好きでした。
しかもそのどちらも薬師寺恵が発端となって好きになったという。
薬師寺さん男子の胃袋掴みすぎでは?

総じて家族のため、命よりも大事な人のために駆け抜けた男でした。敬礼。
余談ですが三浦君のエピソード、軍事記録っぽく演出されていたの時代背景や本人のキャラとマッチしていてすごく好きでした。


如月兎美

第一印象

可愛い(クソチョロ眼鏡オタク並感) イマドキ女子高生っぽい感じなのでこの子がどういう経緯で機兵に乗ることになったかは気になる。

終了後

罪な女その1。
しょうがねえだろ可愛いんだから。
本人の性格がどんな相手でも物怖じせずにハッキリ意志を伝える感じなので愛されるのも無理はない。
井田君との対比も効いてていいですね。壊れた2025年の家で隣で慰めてくれた男子が好きになるとことか。
全国の兎美ファンの皆、兎美を落とすならあの場所だぞ。
兎美自身は友達のために終始行動しているけど、そのおかげで意識している男子がやきもきしているの罪だなあって感じました。
沖野と一緒に出掛けている時の緒方とか、夢に如月が出てきたせいで顔を合わせづらい網口君とか。
あとこれはプチ自慢なのですが、因幡美雪の正体には途中で気づけました。
まあちゃんとヒントが小出しにされていたので気づいた方も多そうですが。
因幡美雪は大変でしたね・・・本当にお疲れ様。
井田君はもうちょっと人の話を、聞こうね。どんな手段を選んででも人としての如月兎美ともう一度過ごしたいという熱意は分かるんですけどね・・・惚れた女の話ぐらい聞いてあげて欲しかった。
まあ最後にはちゃんと幸せになりそうで何よりです。


薬師寺

第一印象

可愛い!!!!(ガンギマリチョロ眼鏡オタク並感)
めっちゃ愛が重そうな子だなあ・・・

終了後

罪な女その2。 そしてのほほん娘(ガチ)
いや、ミステリーファイルののほほん娘って文字列見た時嘘でしょって思ったんですよ。
ガチやった。
銃持って関ヶ原君探してるときの薬師寺さん絶対「十郎の見てた映画だと確かこんな感じで・・・」とか考えてたでしょ(妄想)
その他にも緒方助けに来た時に「ネコだから無理」「この世界を滅びから救いに来たネコ」って言い出した時は笑いました。
ただ、のほほんとはしているものの行動力はおてんばで、十郎の家に賃貸契約書持って上がり込むわ十郎のために他の全員を巻き込むわで、中々見境のない娘だなあと思いながら見てました。
でもそんな彼女も途中で「十郎の記憶を戻したいのは自分のエゴ」、最後に「自分のエゴのために多くの人を戦いに巻き込んでしまった」というところにちゃんと気づけたんですよね。 ここで薬師寺恵大好きになりました。
で、そこにちゃんと鞍部十郎が自分の言葉で好意を伝えるわけですよ。泣くよね、ちゃんと報われたんだなって・・・。
そしてそのまま守られるだけではなく今度は私が守ると決意新たに機兵に乗り込む、この一連の流れが美しすぎる。
ちゃんと恵の機兵はサポート特化なのもポイント高いですね。
十三機兵のストーリーはこんな感じでキャラクターの努力が必ず何らかの形で報われるように出来ているのが満足度高いです。
ただ一点惜しかったのは薬師寺恵が和泉十郎と初めて会ってからどういう経緯で相思相愛になったかが全く描かれていない点!
ここがもっと描写あったらラストは酸欠になるまで泣けたと思うと悔しい!公式さんスピンオフ待ってます!!


鷹宮由貴

第一印象

わけありスケバンキャラ。
なっちゃん周りを見るのが楽しみなので期待感。

終了後

ゆきちゃんママーーー!!!!(一時的狂気)
最初から最後までなっちゃんのために奔走するゆきちゃんかっこ良すぎるんだ・・・。
なっちゃんがいるなら他の惑星にだって飛んでいくよ」
スケバンツッパリ組なんで名言しか残さないの?大好きだわ。
奈津乃周りは運命によって引き合う人が多いですが、なっちゃんゆきちゃんもそのペアでしたね。
まさかオリジナルが親子だとは思いませんでしたが・・・

並行して進む相葉絵理花の正体を探るところはさながらスケバン刑事という感じでかっこ良かったです。
あの時は玉緒ロボ(426)のことかんっぜんに主犯だと思ってたなあ・・・

ゆきちゃんはなっちゃんを助けた後は他のキャラに浅く広く関わってサポートする印象があります。
この辺やっぱ母親的包容力が知らずの内に出てんのかな・・・という気持ちになりました。
強い女性はやはりいいですね・・・その割に押しには弱いのもまたいいですね・・・
網口君と幸せになってくれ・・・そして娘の名付け天才過ぎるわ・・・


郷登蓮也

第一印象

指揮の取れる頼れる先輩。この人のエピソードで真相かなり語られそうだな。
プロローグ後のロック条件「進行率80%以上のキャラ12人」
あっ(察し)

終了後

この人怖っ・・・!
いや、洞察力と推理力の化身かと。
よくこの複雑怪奇な世界の仕組みを残り少ないページ数の手帳でまとめ上げて森村博士の正体まで行きついたな!?
時空間を超えた発言の矛盾に気づくって相当だと思う。
駆け引きと情報収集の鬼。この人がおれば国も安泰やで・・・。
あとこの人感情を顔に全く出さないよね。
少し脱線するのですが、十三機兵すごいところってキャラの感情が細かく顔に出るんですよ。

例えば薬師寺恵のエピソードで、廊下で森村先生と冬坂が話しているのを立ち聞きしている時に 鞍部十郎の話が出ると途端にしかめっ面するんですよね。これすごく感動しました。(これでこのゲーム神ゲーだと確信した)

なのでそういう感情を表に出さない郷登先輩はなかなか他の人との関連性を読み切るのが難しかったです。
少し描写不足、というのもありますが東雲先輩や森村先生に対する好意には全然気づけませんでした。悔しい。
東雲先輩のところでも書きましたがそこの描写もっと増えて欲しい!もっと見たい!


網口愁

第一印象

典型的プレイボーイ。ノリが軽ーい。
ゆきちゃんのことが気になってるけど結構幅広いヒロインと絡むのかなーとか思ってた。

終了後

はい一途。(偉い)
女の子には基本優しいプレイボーイですがゆきちゃんのためとなると行動力が明らかに上がっててイイネ!ってなりました。

網口君のエピソードはかなり物語の根底にある真相がバンバン明らかになっていくので見てて面白かったですね。
直径30kmの世界とか426が如月ドロイドに移った経緯とか因幡美雪の正体とか。
あとこれまじで騙されてたんですけどちゃんと網口君と井田先生、同じ鈴木達央さんが演じてるんですね!
全然違う声優さんだと思ってたんですけど、一番最後の因幡美雪に語り掛けるところで「あっ、うわああああ!!!!」ってなりました。
森村千尋、冬坂五百里種崎敦美さんもそうなんですけど、演じ分けがあまりにも上手すぎる。
「声優同じだしこれ同一人物じゃね?」っていうメタ推理を演者の技術力で封じ込めるのまじですげえと思います。


以上13名の感想でした。
一日でこれがーっと書くの疲れたので戦闘と全体総括は後程更新。

僕がここまでゲームの感想をしっかり書くの滅茶苦茶珍しいので、そうまでさせる作品だと思っていただければ。
ここまで作りこみの限界に挑戦している作品って今時超珍しいと思います。
日本のゲームはやっぱりすげえ、夢があると思わせてくれますね。